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【セブン】~サイコサスペンス~


★★★★★(5、0)


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diamond製作年度 :1995
diamond製作国 : アメリカ
diamond監督 : デヴィッド・フィンチャー
diamondキャスト : ブラッド・ピット、モーガン・フリーマン
diamond解説
キリスト教の“七つの大罪”になぞらえた奇怪な連続殺人事件を
追う二人の刑事を描いたサイコ・サスペンスで、
アメリカ・日本ともに大ヒットを記録した。
凝りに凝ったオープニングが象徴するように、
デヴィッド・フィンチャーのスタイリッシュな画造りと、
ブラッド・ピット&モーガン・フリーマンの渋い演技が光る一編。
(allcinema ONLINEより)


diamondレビューはこちら。

:;;;:+*+:;;;:+*+:;;;:+*+:;;;:+*+:;;;:+*+:;;;:+*+:;;;:+*+:;;;:+*+:;;;:+*+:;;;:+*+

diamond全く色あせることのない、斬新で完璧な傑作サイコスリラー。
 (ネタバレあり)



この作品を初めて観たのは高校生のとき、地元の劇場でした。
キャストとその内容からとにかく騒がれていたのですが
想像以上のストーリー展開に本ッ当に衝撃を受けました・・・。
正直、未だにコレ級のサスペンススリラーって出てこないですね。

そして当時劇場で1度観ただけだったのですが、
久々に観たらどうだろう・・・とこれまたdビデオで鑑賞して
みたのですが、あれからちょうど20年なんですね(!)

まるで初めて観たときと同じように緊張しっぱなし!!
ラストなんて知っているにも関わらず胃が痛くなる始末。

名作ってやっぱり何度観ても変わらず名作なんですね・・・。
改めて、当時まだ映画をそこまで観ていない映画処女の状態で
この作品に出会えたことに感謝です(-ω-)


キリスト教の“7つの大罪”をモチーフにした
猟奇連続殺人事件。

そんな事件を追うのが血気盛んな若手刑事ミルズと
退職間近のベテラン刑事サマセットという両極端コンビ。
今でこそ刑事モノではありがちなコンビ設定でもありますが
この作品こそがその“お手本”なんではないかと。

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そして一見サスペンスではあるのですが、
実は人間の弱さと欲を生々しく描いた作品でもあります。

7つの大罪は“暴食”から始まります。
このスパゲティデブ(コラ)は当時衝撃でしたねぇ。
銃一発で殺すことが出来るこの時代に
あえて食べさせ続けて殺すという、映画史でも
未だに観ない、あまりにも残虐かつ卑劣な殺し方(-ω-)

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(あまりにもドイヒー・・・)


そして“強欲”、“怠惰”とミルズたちをあざ笑うかのように
犯行を重ねていく犯人ですが、物語も中盤で意外なところから
犯人を割り出し、なんとあと一歩というところまでミルズが
追い詰めるんですね・・・(!)

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(このとき本当に腕を怪我したとうブラピ)


しかし、ここぞ!というときに逆に犯人に
銃口を突き付けられてしまうミルズ・・・。
ここで犯人はミルズを殺すことも出来たのですが
あえてそれをせずに立ち去ります。

人間としては魅力的でも刑事としては不完全である
ミルズというキャラクター。
これが後々とんでもない悲劇を生むことになろうとは-。

また犯人の家を突き止めてしまったことにより、
事態は大きく変わってしまうのです。

その後“肉欲”、“高慢”と第4、第5の殺人が立て続けに起き
“嫉妬”、“憤怒”が残されている中・・・犯人がまさかの自首。

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初めて観たときは『絶対コレ犯人じゃないだろう・・・!?』と
思いましたね・・・これじゃ面白くないし、と。


しかし、物語の神髄はもはや犯人の逮捕ではないのです。
犯人が自首した時点で、物語は謎解きサスペンスから一転
ミルズを試す最大の試練の物語に変わってしまうのが
この作品のスゴいところ。

そうして犯人に連れられ迎えた“嫉妬”と“憤怒”の結末-。
2度目に観ても、箱の中身は見せないと分かっていても!
観るのがしんどくてなぜか涙目に・・・。

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刑事として犯人を生かすことが出来ず
結局“憤怒”という人間の欲に負けてしまったミルズ。
しかし彼のキャラクターを読んでいた犯人は
こうなることを予測していたんですよね。

当時も思いましたが、このときのブラッド・ピットの
何度も犯人に銃口を向けては止め・・・でも向け・・・(!)
という葛藤の演技はもはや演技ではありません。

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(映画史に残る名シーン)


そして自分が殺されて満足という・・・
本当に~に狂った犯人でした。

しかし外見はいたって普通で、言っていることも
見方を変えれば決して間違っているわけではない・・・
いわゆる知能犯の先駆け的キャラクターでしたね。

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(今のジュード・ロウにもちょっと似てる?)


wikiによるとオーディション時はミルズの上司を演じた
R・リー・アーメイが犯人役を演じたものの、
ブラピとM・フリーマンが『なんというか、容赦がなさすぎる』と
違和感を示しケヴィン・スペイシーに決定したんだとかww
確かに見るからに悪人ヅラのR・リー・アーメイはあまりに
ガチガチすぎるわ(爆)。

本作が代表作ともなったケヴィン・スペイシーも
新しい一面を見せ騒がれましたね。


そして当時は何とも思わなかった、
むしろこれまで特別演技が巧いとも思ったことのない(オイ)
グウィネス・パルトローがとっても良かった!!
今ほど鼻に付く感じもなくとってもナチュラルで
初々しい印象でした。

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(ケイト・モス系の退廃的美女ですね)


サマセットだけに妊娠のことを打ち明けるなど彼のことを
とても信用していた彼女・・・。
結局ミルズにはまだ妊娠のことを打ち明けていなかったのも
これまた切ない。

彼女をサマセットに絡ませたのはラストでのあの悲劇で
より一層感情移入させるためだったのですね・・・。

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(ミルズの唯一の拠り所となっていたささやかな家庭・・・)


さらにこれらのストーリーをより一層深いものにしたのが
陰鬱な雰囲気が漂う全編暗めの映像。
そして当時も珍しかったという今見てもカッコよすぎる
オープニングとエンディング。
特に、通常は上へ上がっていくエンドロールが
逆に下りていくのは斬新で驚きましたね。


皮肉にも不完全なミルズのキャラクターが
犯人の完全犯罪に加担してしまったという・・・
いや~、お見事でした!

間違いなくデヴィッド・フィンチャーの、
いや、映画史における最高傑作と言っても過言ではないかと。

フィンチャー監督というと最近では『ゴーン・ガール』
騒がれましたが、やっぱり!フィンチャーはこのときが
最もノッてたと思いますね・・・。
なんたって『セブン』のあとに『ゲーム』『ファイトクラブ』
・・・神掛かってます。

それでも私も大好きな監督の1人ですし
またこんなサスペンスを作ってくれること、期待してます!!



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【サスペンス】」カテゴリの記事

コメント

満点出ましたーw

もちろんボクもこの映画大好きです。
シバ美さんは劇場で1度観たきりだったんですか。
ボクはDVDのコレクターズBOXを持ってるので
もう何度も見てます。

ボクが一番衝撃を受けたのは、
ベッドに寝てるオッサンが生きてたシーンです。
あのシーンは劇場の椅子から跳び上がるくらいビックリしましたw

そして、変な器具をつけて無理矢理娼婦とやらされた悲惨な男。
あの男がボーン・コレクターの犯人役の
リーランド・オーサーという俳優さんです。
この時期、インパクトのある悲惨な役を立て続けに演じてたので
けっこうお気に入りの俳優なのですw

それにしてもフィンチャー監督、
この頃は本当に凄かったですねー!


投稿: かっしー | 2015年4月16日 (木) 23時29分

☆かっしーさん


お久しぶりです♪

コレはもう間違いなく名作ですよね!
そうなんです、とういうよりも私は面白い作品でも
何回も観るということをほとんどしないんですよね。
勿体ないので(?)ここぞ!というときまで大事に
とっておきたいという・・・(-ω-)
ダンナにも1度しか見てへんの!?と驚かれましたw

私もオッサンが実は生きてたシーンはヤバかったですね(爆)。
それこそもう全く覚えてなかったのでまた飛び上がりましたw

変な器具の男、ボンコレの犯人役だったんですか!
もはや顔も覚えてないんですがこんな役をやっていたとは。
確かにインパクトのある悲惨な役ですね(爆)。

いや~、やっぱりこの頃のフィンチャーヤバいっす!!

投稿: シバミ | 2015年4月23日 (木) 22時58分

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