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【マーサ、あるいはマーシー・メイ】~サスペンスドラマ~


★★★☆☆(3、5)

01

diamond製作年度 : 2011
diamond製作国 : アメリカ
diamond監督 : ショーン・ダーキン
diamondキャスト : エリザベス・オルセン、サラ・ポールソン
diamond解説
サンダンス映画祭監督賞を筆頭に、各国の映画祭で称賛を集めた
サスペンス・ドラマ。
カルト教団のコミューンから逃走を図った女性が、そこでの異様な体験を
思い出すうちに妄想と現実の間をさまよっていく姿を見つめる。
主演はテレビドラマ「フルハウス」などで人気を集めた双子のアシュレイ、
メアリー=ケイト・オルセン姉妹の妹であるエリザベス・オルセン。
精神的に追い詰められていく主人公を繊細かつリアルに演じ切り、
本作で映画デビューしたとは思えぬほどの風格を見せつける。
(シネマトゥデイより)


diamondレビューはこちら。

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diamond静かながらカルト教団の恐ろしさをじっくりとあぶり出すドラマ。
 (ネタバレなし)



ストーリーや予告を見てもかなり面白そうで劇場も迷ったのですが
結局DVDになってしまった本作。

サンダンス映画祭など数々の映画祭で賞を受賞したそうですが
『ブラック・スワン』のスタジオが手掛けた作品だったんですね。

主人公は米ドラマ『フルハウス』で爆発的人気となった
セレブ双子であるアシュレー&メアリー=ケイト・オルセン姉妹の
妹であるエリザベス・オルセン。
これが姉ちゃんたち双子とはまた違った演技派で
最近では『レッド・ライト』やウルグアイのPOVスリラー
『SHOT』のリメイク『サイレント・ハウス』などに出演。
いまノっている若手女優の1人です。


カルト教団に入っていたマーサが逃走を図り姉夫婦の家で生活を送るも
過去のトラウマから現実との境界線がつかなくなるというサスペンスドラマ。
マーシー・メイというのはカルト教団の中で付けられた名前なのですが
タイトルも響きが良くちょっと好きです。
またこのポスターも作品をよく表していますね。

BGMもなく、大きな山場があるというわけでもなく、
全編を通しとても静かな作品です。
しかしカルト教団の異様さと恐ろしさを伝えるには十分であり
本作の場合は静寂が何よりも恐ろしいスパイスとなっています。
恐怖を押し付けてくるというよりはこちらが感じ取っていくような作風。

また現在と過去が交互に映し出されていく構成なのですが
頻繁にシーンが切り変わり、それも何の脈絡もなく変わったりするので
ボーっと見ていると混同することも・・・。


カルト教団というとやはり日本の某教団を思い起こしてしまうのですが
いわゆるボスに女性が身体を捧げるのってどこも共通なんでしょうかね。

02


“儀式”と称する暴行に
『・・・虐待されたと思った?大丈夫よ、皆通ってきた道だから。
皆で愛し合うの・・・』と優しくささやく仲間の女性。

滑稽に思えるような台詞も、洗脳下に置かれている者たちには
判断する能力すらない。

06_2
(ここでのボスです)


一見常識的で良識がありそうな人間が洗脳されている姿ほど
恐ろしいものってないです。

マーサが入団するようになった経緯は描かれておらず
なんとなく推測するしかないのですが、両親もおらず
姉とも疎遠であった彼女が孤独であったであろうことは
想像に難くありません。

03


結局宗教って、現状に満足がいかない人間がその隙間を
埋めるために投じる一つの手段だと思うんですよね。
家族もおり、幸せに満ち溢れている環境の中で
宗教にハマる人ってそういないのではないかと。

元々病んでいる状態なので皆判断能力がなく、
いとも簡単に洗脳が行われてしまうという悪循環・・・。

04
(コミューンでは銃を使った実践も・・・)


トラウマと戦いながら姉夫婦の家に身を寄せるマーサですが
それでもまだ“普通の”状態には程遠いため姉夫婦とも
上手くいかず、あることをしてしまうのです・・・。

・・・そして思わずゾっとするようなエンディング。
まさかあんなところで終わるとは思わず『・・・え?』と
声が出てしまったのですが逆にあのブツ切り感が恐ろしく、
これから起こる惨劇を彷彿とさせます。
またこのときのマーサの表情にも注目です。


しかし本作がデビュー作とは到底思えない
エリザベス・オルセンの演技は圧巻!!

05
(ちょっとエル・ファニングにも見えました)


幼い少女にも見えたり、ボリューム感のある体型から
成熟した女性にも見えたり・・・。
繊細な表情から大声を上げて叫んでみたりと
静と動の使い分けも巧く存在感もバッチリ。

カルト教団での生活で性というものに対する感覚がズレてしまった
彼女は全裸で湖を泳いだり、ブラジャーを着ける習慣もなく
常にノーブラでウロウロ・・・。

最も驚いたのは姉夫婦の夜の営み中に普通に寝室に
入っていきその横で眠ろうとするのです。
カルト教団での生活では皆同じ部屋で“そういうこと”を
していたためそれの何がいけないのかが分からないという。

いやはや、洗脳って本当に恐ろしいです・・・。
それがなぜいけないことなのかを息を切らせながら説明する姉、
人間すごくデキてます(-ω-)


観る人によっては地味な作品にもなり得るかもしれませんが
私のようにサンダンス系が好きな方や(笑)ヨーロッパ映画が好きな方は
恐怖も十分に感じられる作品だと思います。


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07


エリザベス・オルセン、バッチリメイクをすると化けますねぇ~!
むしろオルセン姉妹よりも大人っぽい顔つき!?

左はボスを演じたヴィンセント・ギャロっぽい渋めの俳優さん。
右は姉の夫を演じ夜の営みを見られてしまったw俳優さん。



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