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【インポッシブル】~実話ドラマ~


★★★★★(5、0)

01

diamond製作年度 : 2012
diamond製作国 : スペイン/アメリカ
diamond監督 : J・A・バヨナ
diamondキャスト : ナオミ・ワッツ、ユアン・マクレガー
diamond解説
ナオミ・ワッツとユアン・マクレガーが主演を務め、
スマトラ島沖地震後に発生した津波に遭遇した
一家の実話を基に描く感動の人間ドラマ。
突如襲った災害により一時は離散してしまうも、
諦めることなく生き抜いた家族の絆を描き出す。
危機的状況の中、サバイバルする人々の姿をパワフルな
映像と胸打つ物語でつづるバヨナ監督の手腕にうなる。
(シネマトゥデイより)


diamondレビューはこちら。

:;;;:+*+:;;;:+*+:;;;:+*+:;;;:+*+:;;;:+*+:;;;:+*+:;;;:+*+:;;;:+*+:;;;:+*+:;;;:+*+

diamond究極の絶望と感動を同時に見せつけられる衝撃作。
 (ネタバレあり)



スマトラ島沖地震の津波を題材にした実話ということで
気になっていた『永遠のこどもたち』のJ・A・バヨナ監督作。

あまりにも衝撃的で苦しく恐ろしい描写が続く中で
それ以上の“インポッシブル(ありえない)”な奇跡に感動し、
揺さぶられるという-。

究極の絶望と感動を同時に見せつけられ
心が両極端に揺さぶられるので、今までに味わったことの
ないような精神的疲労がありました。

被災した日本だからこそ、見て欲しいという気持ちと、
被災した日本だからこそ、まだ見るのには早すぎるという
相反する感情が生まれ、正直どう言ったら良いのか分かりません・・・。


あくまで被災シーンは冒頭に少し出てくるくらいで
その後は家族のヒューマンドラマなのだと
思っていたら、大きな間違いでした・・・。
全編が被災シーンであり、またその描写たるや
私が想像していた遥か遥か(!)上を行く凄惨さでした。

03


人間、あまりにもあり得ない出来事に見舞われると
自分の足の皮がえぐれていることにも気付かないという-。
心が壊れ、感覚が麻痺してしまうのでしょうね・・・。

大災害というものの脅威と恐ろしさはこのシーンだけでも
嫌というほど伝わるのですが、このくらいのことでは
神はまだまだ許さないのです。

04


覚悟していたはずの津波シーンでは視覚的にも精神的にも息苦しくなり、
気付けばギュっと強く手を握りしめていたり、胸のあたりを強く押さえたりと
とにかくもう、じっとしていられない・・・。

『・・・そこまでの描写必要ある!?もうほんとに止めて・・・!!』と
心の中で何度も叫んでしまったほど、描写にはこれっぽっちの
妥協も許さず、何度も何度も心が叩き付けられました。

ため息を吐き出すような隙さえなく、
物音ひとつしない張りつめた空気が漂う場内。

08
(長男がいなければ母親は死んでいたかもしれませんね・・・)


中でもナオミ・ワッツ演じるマリアが起こす“ある症状”では
にわかには信じ難いような衝撃を受け・・・ごめんなさい・・・
これには本当に耐えられず、具合が悪くなってしまいました。
アレがどういったことから起こった症状なのかよく分かりませんが
おそらく東日本大震災では報道されなかったような事実なども
表現されています。

なんとなく想定は出来ても、なるべく考えないようにしていたことが
すべて剥き出しにされてしまったような思いでした・・・。


しかし最後の最後、神はたった一筋の光を見せるのです-。

07


『・・・よかった・・・、ああ、よかった・・・』とそんな言葉では
言い尽くせないほどの感情が溢れ出し、涙が止まりませんでした。
というよりも全編何かしらの涙を浮かべていたのですが・・・。

母と長男は自分たちのことだけを考えていたのではなく
母は見知らぬ少年を助け、長男もやはり他人のために
ある行動を起こしていました。
もしかしたらこんなところを神は見てくれていたのかもしれませんね。

05


兄弟3人が抱き合うシーンは映画史に残るほどの
美しいシーンと言っても良いのではないかと・・・。
あんなにもあんなにも!お互いのことを求め合うシーンを
見たことがありません。

06
(ルーカスの演技には自然と心打たれました・・・)


また本当に良かったのが役者たちの演技です。
この流れで演技などという言葉すら使いたくないのですが
まずはオスカーにノミネートされたナオミ・ワッツ。
実は今まではさほど演技が巧いと思ったことはなかった
女優さんなのですがこの作品でガラリとイメージが変わりました。
苦しく痛がるようなシーンがほとんどだった彼女でしたが
水中のシーンも多く、おそらく辛い撮影だったのではないかと思います。

そして父親を演じたユアン・マクレガーと兄弟3人・・・。
中でも長男を演じたルーカスが良かった!
津波により、母と長男、父と次男と三男というように
二手に分かれてしまった家族ですが見せ方も巧く
真摯で丁寧に描かれていました。

数いる脇役の存在も皆しっかりと物語に活きていて、
兄弟に見知らぬおばあちゃんが話しかけるシーンは
ウルウルしてしまいました。
(このおばあちゃん、チャップリンの長女だそうですね!)

09
(この男性とのエピソードも良かった)


本作を見たブラッド・ピッドとアンジェリーナ・ジョリーが
泣きながらユアン・マクレガーに電話したというエピソードが
ありましたが、私だってユアンの電話番号を知っていたら
電話しましたね・・・間違いなく(泣)。

しかし津波や水中の映像には一体どうやって撮ったのだろう!?と
そのクオリティの高さにも鳥肌が立ってしまうほどの
とんでもない迫力でした。

レビューしてみて冷静に考えてみると、やはりこの作品
被災者の私たちが見るにはあまりにも早すぎますね-。
間違いなく具合が悪くなる方もいることでしょう。
今回私が友人を誘い鑑賞してきたのですが、
友人に対し申し訳ないと思ってしまったほどでしたから。
結果、2人で号泣して帰って来ましたが・・・。


・・・そして私は再びこの作品を観ることはないと思います・・・
というよりもう観ることができません。

現在南海トラフ地震の影に怯える日々を送る日本ですが
観た人全てに何らかの影響を与えることは間違いないです。
もし、あなたにとっての“そのとき”がやってきたのなら
ぜひ見ていただきたい作品です。


こちらにマリア・ベロンさんご本人の来日時のインタビューがあります。

clip映画『インポッシブル』マリア・ベロン【主人公モデル】緊急来日、
 宮城県・仙台でトークショー開催「“愛”が傷を癒してくれる」





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コメント

おはようございます。

今日は唯一の休みの日曜日なのですが
仕事でミスをしてしまったため
朝っぱらから出勤するハメになりますた(ToT)

この映画 タイトルだけは知ってましたが
こんな内容の映画なんですね。
かなり衝撃的な映画のようですね。
シバ美さんが星5つ付けるということは
間違いなく傑作のはず。
これは観に行かなければ!

投稿: かっしー | 2013年6月16日 (日) 07時32分

☆かっしーさん


あら、なんと今日はお仕事でしたか、お疲れサマです!


話の内容は大体知ってはいたものの、こんなにも凄惨な描写が
多いとは思わず(!)実は家に帰ってレビューしている間も
まだちょっと具合が悪かったんですよね・・・。
不謹慎ですがホラーなんかとは違う、実話の恐怖映像にもう
怖くて怖くてたまりませんでした・・・。
鑑賞中体に力が入っていたせいか今日は体が筋肉痛です(苦笑)。


もちろんそれ以上の感動があったのでこの評価なのですが
なんというか・・・一言で感動作と言えない複雑さがあります。
見に行かれるようでしたら、結構覚悟していったほうが良いかもです。

またかっしーさんの感想を待ってます☆

投稿: シバ美 | 2013年6月16日 (日) 17時52分

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