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【パフューム ある人殺しの物語】~サスペンス~


★★★☆☆(3、5)

01

diamond製作年度 : 2006
diamond製作国 : ドイツ/フランス/スペイン
diamond監督 : トム・ティクヴァ
diamondキャスト : ベン・ウィショー、ダスティン・ホフマン
diamond解説
『ラン・ローラ・ラン』のトム・ティクヴァが監督を務め、
美しい女性の香りを手に入れるため、
恐怖の連続殺人鬼と化していく男の物語を描く。
驚異的な嗅覚を持ち、一切の体臭を持たない主人公を演じるのは
『ブライアン・ジョーンズ ストーンズから消えた男』のベン・ウィショー。
目を疑ってしまうような、驚きの結末に注目したい。
(シネマトゥデイより)


diamondレビューはこちら。

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diamond悪臭漂いながらも、甘美でアートでヘンタイなお話。
 (ネタバレあり)



当時結構騒がれた『クラウド アトラス』のトム・ティクヴァ監督作品。
ず~っと気になっていながらもようやく見ることができました。
ちなみに彼のデビュー作『マリアの受難』でもすでに異彩を
放っていましたが本作ではより一層パワーアップし、
かなり見る人を選ぶ作風となっています。


18世紀、フランス-。
悪臭漂うパリで、肥溜め同然のような場所で産み落とされたグルヌイユ。
嗅覚だけは人並み外れたものを持っていた彼は、
あるとき甘美な女性の香りに魅せられ、過って殺してしまう。

02


本来動物や人間など生き物の体臭を香水にすることは出来ないのだが、
とうとうその採取に成功したグルヌイユは、次々と女性を殺し
女性の“パフューム”を作り出すというお話。


なんといっても全編悪臭立ち込めるような映像が多いです。
色でいうなら茶色、茶色、茶色・・・。
食事中や食後は具合が悪くなる恐れがあるので注意。
ヤン・シュヴァンクマイエルの『オテサーネク』にもちょっと近いですね。
汚いんですが汚いモン見たさ(?)というかミョ~な中毒性があるんです。

劇場に行った友人にも聞いていた主人公の出産シーン。
魚や動物の死骸にまみれながら『・・・デロ~ン、グチャ!』
ですよ(-ω-)。
また生まれたばかりの血まみれの赤ん坊の姿が
人形なのかマジなのかとにかくグロい・・・(没)。


生まれながらにして母親にも見捨てられ、
誰にも愛されずに育ったグルヌイユは
仕事だけはこなすもののコミュニケーション能力に欠けていた。

ただただ女性の香りを保存したいだけ、という純粋な欲望。
女性そのものには全く興味はなく、あくまで“香り”のみの執着。

08
(こんな装置で抽出を試みるも、失敗・・・)


1度娼婦に『香水を作りたいんだ』と正直に理由を言うのですが
騒がれたのでやはり殺してしまうんですよね。

03
(体に脂を塗り香りを染み込ませ採取・・・)


また彼自身には体臭がないというのもポイント。
真っ新(まっさら)だからこそ、体臭に惹かれ
それを自身のものとしたかったのかもしれません。

女性の真後ろでクンクンしてみたり
オイオイ、そんなに大胆に女に近づいて行くのかよw
みたいなツッコミどころがミョーなユーモアを生み出しており
彼に対する嫌悪感があまり感じられないんです。

04
(『・・・クンクン、スンスン・・・』)


それには演じたベン・ウィショーの不思議な魅力が非常に大きいです。
『クラウド アトラス』ではゲイの役を(なんの違和感もなく)
こなしていましたがフツーに美形のオトコマエなんですよ(-ω-)。
若干知り合いに似ていたので集中できなかったんですがw。

05
(あごのラインのカンジがスキw)


コレがキモメンなら『・・・ナニすんの、このヘンタイ!!!』
となるのですが彼に見つめられると抵抗できないナニかがあるのです。
現に部屋に侵入してきたグルヌイユにローラが気付くも、
すぐには声をあげずじっと彼を見つめるシーンがあります。
私でもこうするでしょうね(←?)。

06
(ローラはキレイな女優さんでした)


しかしローラの場合は道具も持っていなかったようだし
あの場所であんな作業ができたの(笑)!?
体もヌメってないっぽかったし、ナゾ・・・。


そしてこの作品の最大の見どころとなる、
民衆の、民衆による、民衆のための集団セックス・・・。
(画像がないのが残念です)

いよいよ処刑されるグルヌイユが民衆の前に出て
女性のお手製パフュームをかざすと、
民衆たちがその香りにヤラれてしまいなぜか求め合うのです。

これは・・・グルヌイユによる妄想・・・じゃないの??
そもそもこれから処刑されるという人にあんなに豪華な服着せる・・・?
しかししばらく見進めても妄想ではないようだし(?)
なんとも滑稽で不思議なシーンです。

またこのとき、女性自身には何の興味がなかったグルヌイユが
愛し合う民衆の姿を見て女性と愛し合う自分の姿を想像し、涙を流します。
初めて愛というものの意味を知り、感情を露わにしたとも思えます。

ラストでは、香水をかぶったグルヌイユが民衆に貪られ、
食われてしまうシーンがあるのでやっぱ妄想じゃなかったのかな。
まぁこの作品に限っては壮大なコントのようなシーンもアリな作風なので
それもいいかなとも思えてしまうのですが(-ω-)。


2時間半と結構長いお話ながら飽きることもなく見られたし
香水というモチーフを扱った作品はあまりないので
なかなか興味深く見ることが出来ました。

ベン・ウィショー、今後ちょっと注目したい俳優さんです。



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