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【籠の中の乙女】~シリアスドラマ~


★★★☆☆(3、5)

01

diamond製作年度 : 2009
diamond製作国 : ギリシャ
diamond監督 : ヨルゴス・ランティモス
diamondキャスト : クリストス・ステルギオグル、ミシェル・ヴァレイ
diamond解説
外の世界に触れたことのない3人の子どもたちを中心に、
ある家族の秘密と狂気を描いた奇妙で衝撃的な心理ドラマ。
厳格な父親に変わった教育を施され成長した子どもたちの、
性的な倒錯をはじめとするさまざまなゆがみが浮き彫りになる。
監督は、本作でカンヌ国際映画祭「ある視点」部門グランプリ受賞や、
アカデミー賞外国語映画賞ノミネートという快挙を成し遂げた
ギリシャの俊英、ヨルゴス・ランティモス。
ブラックユーモアを交えてつづられる家族の悲劇に戦慄(せんりつ)が走る。
(シネマトゥデイより)


diamondレビューはこちら。

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diamond父親という教祖のもとに作られる、家族という宗教団体。
 (ネタバレなし)


アカデミー賞外国語映画賞にもノミネートされたギリシャ発の問題作。

色んな有名レビュアーさんがレビューしていたことと、
当時劇場で公開していたので気にはなっていたものの
まぁDVDでいっかと思っていたら近所のレンタル屋では
全て取り扱いなし!!

TSUTAYAでも置いている店舗が非常~に少なく、
行ったことのない店舗へ行ってよ~うやく借りれました(ゼェゼェ)。
こんなことなら劇場に行っておけばよかったと。
しかし最近ホラーにしろ、私が見たい作品の取り扱いがないことが多く
見るのにとっても苦労してます・・・(-ω-)。


・・・で、本作ですが、生まれたときから外の世界に触れたことがなく
ずっと家の中で暮らしている3人の兄妹を描いたお話。

02


この設定から、奇妙で気味の悪い類いなのだということは
想像がついていたのですが、想像以上にスゴかったです(唖然)。
私もたいがいヘンな作品は見てきているつもりですが
結構群を抜く気持ち悪さですね。

母親は単純に父親に従っているだけなのですが
父親というのが異常も異常で、外の世界は恐ろしく汚いからという
理由で子供を全く外に出さず、家(籠)に閉じ込めているわけなんですね。

買い物に行くのも父親の役目で、家の外で食品のラベルなどを剥がし
外部の情報は一切入れないという徹底ぶり。

03
(血糊を付け、外の世界がいかに恐ろしいかをアピール)


テレビさえも見せてもらえず、電話も線を抜いたまま
両親の寝室の棚に隠されています。

子供たちが普段していることといえば、家のプールで泳ぐか
“誰が熱湯に最も手を長く付けていられるか”など
独特の遊びを考案し楽しんでいます( ・ ω ・ )。

04
(目隠しをし“誰が1番母親のもとへ早く行けるか”競争・・・)


もちろん子供たちは生まれたときからこうなので
これが普通だと思っていて特に疑問も抱いていません。
比較する世界がないですからね。

生まれながらにして教祖様(父)の洗脳を受け、
家族という名の宗教団体が出来上がるワケです。

05
(“ネコ”に襲われたときの対処法。バウバウ叫びます▼-ω-▼)


子供たちの知能は明らかに標準以下で言葉遣いも間違ったまま。
彼らが言葉の意味を聞いても(子供たちに悪影響だと判断すれば)
両親ともに間違った意味を教えたりするので意味がないんです。
(プッ○ーの例文には吹きましたがw)

年齢的には二十歳くらいだと思われる3人ですが
オモチャの取り合いをしてみたり、両親の元へ行って
抱き付いて眠る姿などはまるで子供のよう。

06
(兄妹が身に着けるものは、無地の上下など質素なもの)


またこの生活により最も表現力の乏しさを感じたのが
姉妹2人が踊る奇妙で戦慄が走るようなダンス(怖)!!

07
(この直後に始まります・・・)


表情もない2人が手と脚を使い揃った動きを見せる踊りは
逆に笑えたりもするのですが、それはもう健常者にすら
見えない動きだったりするんです・・・。
そしてそれを無表情で見守る両親(ナンナノコイツら)。

外部との接触がないとはこんなにも影響が出るものなのかと
いうことをダンス1つで表現した驚愕シーン。

こんな家族が壊れ始めるきっかけとなったのが
唯一家に招き入れた外部の人間・・・。
なんと年頃の息子の性処理のために呼ばれた
父親の会社の警備の女性という。
これももう狂ってるんですけどね・・・orz。

こういったシーンも多いのでボカシ入りまくりで
おそらくこのあたりがR18なのだろうと。
(いや、コレだけじゃないな・・・)。

一体どんな風に終わるのだろうと思っていたのですが
これまたスゴいエンディング。

きっとこれさえも家族は隠蔽し、何事もなかったかのように
平然と暮らしていくんでしょうね(ゾク)。
まだ出来てもいない子供を勝手に想定し祝う姿も
ワケが分かりませんでした・・・。

ギリシャの事情はよく分かりませんが
最近は子供が生まれても出生届が出されていなかったり、
あるいは出生届が出されていても“存在していない”子供だったりと
日本でも様々な問題が噴出していますが、この作品だって
十分犯罪ですからねコレ。

一体子供たちを何だと思っているのか-。
完全に自分たちの所有物にし“管理”している姿には
虐待以上のものを感じました。
子供は本当に親次第で、幸せにも被害者にもなり得るんですよね。
これが異常だということさえも知る術がない恐ろしさ・・・。

09
(高い塀がそびえ立っており外の様子は一切窺えない・・・)


私も初めてのギリシャ映画だったのですが
ヨーロッパ映画が好きでなおかつ
奇妙なテイストが好きな方は一見の価値アリです。



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08


ヨルゴス・ランティモス監督と主演女優の2人。
女優さんたちは意外と?年齢いってるんでしょうか・・・。
二十歳くらいには見えないけれど(-ω-)。

兄貴は完全に除外されてますね。
邦題も『籠の中の“乙女”』ですし。

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コメント

あのダンスのシーンは圧巻でしたね。
「フラッシュダンス」が、
なぜ、ああなっちゃうんだ、という(笑。
でも、彼女の心に芽生えた、
抗えない何かに突き動かされている感じ、
ひしと伝わってきました。

個人的に好きな映画です。

投稿: no name | 2013年5月30日 (木) 21時51分

☆no nameさん


コメントありがとうございます。

あのダンスシーンて『フラッシュダンス』だったんですか(笑)。
妙な中毒性のようなものがあって逆に目が離せなったです。
確かに何かに突き動かされている感じは出てましたね。
このシーンは一生忘れそうにないです・・・。

私もなんだかんだ言ってこういうテイストの作品はスキです(笑)。

投稿: シバ美 | 2013年5月31日 (金) 19時05分

とても観たい映画なのに近所のツタヤにない・・・。

投稿: no name | 2014年6月 1日 (日) 10時19分

☆no nameさん


コメントありがとうございます。

この作品、ほんとレンタル屋に置いてないですよね~。
なんたってTSUTAYAでさえ店舗限られてるし・・・。
宅配レンタルが確実かもしれないですね。

投稿: シバ美 | 2014年6月 8日 (日) 01時19分

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