【ミッドナイト・イン・パリ】~ラブコメディ~
★★★☆☆(3、5)
製作年度 : 2011
製作国 : スペイン/アメリカ
監督 : ウディ・アレン
キャスト : オーウェン・ウィルソン、レイチェル・マクアダムス
解説
『アニー・ホール』『ハンナとその姉妹』などのウディ・アレン監督が、
パリを舞台に撮り上げた幻想的なラブコメディー。
1920年代のパリを敬愛する主人公がタイムスリップし、
自分が心酔してやまないアーティストたちと巡り合う奇跡の日々をつづる。
(シネマトゥデイより)レビューはこちら。
:;;;:+*+:;;;:+*+:;;;:+*+:;;;:+*+:;;;:+*+:;;;:+*+:;;;:+*+:;;;:+*+:;;;:+*+:;;;:+*+こんな世界があってもいいんじゃない?なオシャレなタイムスリップもの。
(ネタバレあり)
アカデミー賞脚本賞を受賞し世間の評判も良いので
見てみたのですが、なかなか楽しめました。
正直なところ、もう少し面白いのかな~と思ったんですが・・・。
監督は『それでも恋するバルセロナ』のウディ・アレン。
この人の作品って実は過去にこれしか見たことないのですが
あんま自分には合わないのかな・・・(-ω-)。
そういや『マッチポイント』は途中で見るのやめたんだっけ(汗)。
なんといっても本作の醍醐味は1920年代のパリに憧れる主人公が
本当にその時代にタイムスリップしてしまうという斬新な設定。
SFでもタイムスリップモノは王道だったりしますが
このように文学的なジャンルは珍しいですかね。
ちなみに深夜12時にある場所にやって来る車に乗り込むと
タイムスリップすることからこのタイトルがついています。
しかし日本でも『JIN-仁-』や最近では『信長のシェフ』など
歴史スリップモノがやたら流行ってますよね。
このテのジャンルで最もワクワクするのはやはり当時の
偉大な歴史的人物の登場!
本作ではピカソやヘミングウェイなどさすがに芸術に疎い私でも
知っている人ばかり。
ただ名前は聞いたことがあっても詳細が分からない人物も
いたので(汗)、知識があるほうが絶対に楽しめます。
事前に少しだけ予習しておけば良かったと思いました・・・(汗)。
(F・スコット・フィッツジェラルド&妻ゼルダ・・・とやら)
脚本家のギルは婚約者とパリを訪れているのですが、
傍から見ても彼女と趣味や価値観が合うとは思えず。
(レイチェル目当てだったりもしたのですが・・・)
しかもパリで偶然会った知り合いのカップルとばかり
行動したがる彼女。
非社交的などと婚約者に言われていたギルですが、
どう考えても彼女の考えのほうが理解できない。
(のちにカップルの男のほうと浮気してましたしね↓)。
本作でのレイチェル・マクアダムスは珍しく
イヤ~な役で残念でした・・・(悲)。
とはいえギルもタイムスリップした先で
ピカソの愛人であるアドリアナに恋をしてしまいます。
そして彼女とはちょっと上手く行きかけるのですが(?)
そんな矢先に今度は2人して18世紀印象派時代へ
タイムスリップ(笑)!
するとこの時代に憧れていたアドリアナは
この時代に残ると言い出すのです。
さらに面白いのはこの時代のゴーギャンなどは
ルネサンス時代が1番良かったなどと言っていること。
結局、どの時代に生きる人間も
現代に満足していないんですよね(笑)。
過去が美しく見えるとはまさにこのこと、
皆無いものねだりなのです。
初めはアドリアナを説得する主人公もそれに気づき
現代へと戻ってきます。
そして自分と同じ趣味のショップの店員さんと
良い感じになってエンドという。
主人公演じるオーウェン・ウィルソンは実はあまり好きな俳優では
ないのですが(汗)、たま~に理屈臭かったりちょっと空気が
読めない役はハマってました。
プライベートでは、当時交際していたケイト・ハドソンと破局した際に
自殺未遂を起こしたりとかなり繊細な人のようですが・・・。
ダリ役のエイドリアン・ブロディはまさに
当時にいそうな顔立ちでハマりまくってましたw。
実際のダリもこんな顔だったんでしょうか。
実は婚約者が浮気していたり、皆無い物ねだりだったりと
シニカルな部分はやはりウディ・アレン節です。
それでも、こんな世界があってもいいじゃないと言わんばかりの
ファンタジックな世界観には思わずニヤニヤしてしまいました。
当時のファッションなど目でも愉しませてくれるオシャレな1本です。クリックでランキングに反映されます。
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