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【BIUTIFUL ビューティフル】~ヒューマンドラマ~


★★★★☆(4、0)

01_7

diamond製作年度 : 2010
diamond製作国 : スペイン/メキシコ
diamond監督 : アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ
diamondキャスト : ハビエル・バルデム、マリセル・アルバレス
diamond解説
バルセロナを舞台に、闇社会に生きる男が末期がんで
余命いくばくもないことを知り、愛する子どもたちのために
精いっぱい尽くそうと奮起する感動作。
『バベル』の名匠アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥが
監督を務め、現代社会の病理をリアルに扱いながら、
闇の中から一筋の光を見いだそうとする人間の強さと美しさを描く。
(シネマトゥデイより)


diamondレビューはこちら。

:;;;:+*+:;;;:+*+:;;;:+*+:;;;:+*+:;;;:+*+:;;;:+*+:;;;:+*+:;;;:+*+:;;;:+*+:;;;:+*+

diamond底辺で生き抜く男の最期を見送りたくなるような作品。
 (ネタバレあり)


『食べて、祈って、恋をして』のレビューでも言いましたが
最近気になるハビエル・バルデム見たさと評判が良いので
見ようと決めていた本作。

借りてから気づいたのですが監督は
アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ(長ッw)だったんですね。
『バベル』はどうも合わない気がして敬遠していたので
本作もちょっと心配だったのですがこれは面白かったです!

重い内容とその結末に決して気軽に見れる作品ではありませんが
映画を見たという確かな重厚感を感じ、また死に対し
何かを考えずにはいられません。


末期ガンで余命いくばくもない主人公と聞くとまたその類いかと
思われる方も多いかと思いますが、同じ題材でもこんなにも物語の
カラーが変わってくるものなのだと思いました。

子供2人を食べさせなければならない男は、
黒人や中国人などの不法労働者の斡旋をし闇社会で生きている。

02


元妻は双極性障害といういわば鬱病を患っており、
今も何らかの形で連絡を取っているが子供は到底任せられない。

07
(ひたすらダメすぎる母親・・・)


こんな、問題が山積みの状況下で自身のガンが発覚する-。

しかも問題はこれだけに留まらず、
多くの命をも失う重大な事件までもが発生。

05


正直、彼のいく先々で負の連鎖ばかりが続き、
神はたったひとすじの光さえ見せようとはしません。

決して単なる闘病モノなどではなく、
主人公が末期ガンであることを束の間忘れてしまうほどの
重々しい展開に思わずのめり込みます。


それでもウスバルが子供と接するときだけは穏やかな表情になる。

04
(このとき娘に“ビューティフル”のスペルを聞かれウスバルが
答えたのがタイトルの“BIUTIFUL”)


数々見てきた余命わずかの主人公モノの中でも
もうこの人ほど『・・・頼むから、お願いだから死なないでくれ(!)』
と願ってしまう主人公はちょっといなかったです・・・。


そして物語の味付けになっているちょっと変わったモチーフが、
ウスバルが死者と交信できる能力を持っているということ。

06


もうじき亡くなりそうだったり、亡くなった直後の人間が
見えるのですが、このとき死者がなぜか天井に
貼りついていたりするんです(!!)
この描写がもう、ホラー以上に怖い(笑)!

正直こんなにすごい能力があるならこちらで稼いでは??
とも思うのですが偏見もあったりとやはり難しいのでしょうか。


違法的なことをして金を稼ぐといえども、しっかりと筋は通し
絶対に人を裏切らないウスバルの性格が功を奏し、
彼が死んだあとも子供の面倒を見てくれる女性の存在が-。

実はラスト、この女性が死んでしまったのかと思いきや
天井に貼りついていたのはウスバル自身だったのですね(!?)
巻き戻して一時停止で見たので(笑)多分間違いないと思うのですが。


しかしなんと言ってもハビエル・バルデムが良い!!
カンヌ映画祭で男優賞獲ってたんでしたねそういえば。

08


何もしゃべらずともすごく雰囲気のある俳優さんなので
スクリーン映えします。

漢(オトコ)な表情を見せたかと思えば憂いを帯びたような
繊細な演技まで、まぁ~幅広いです(笑)。
ウスバル役はもはや彼以外には考えられないような役です。
ダンナもシブくてカッコいいと絶賛してました。


社会ドラマ、妻とのドラマ、子供とのドラマ、そして1人の男のドラマと
濃い要素をしっかり盛り込んだにも関わらずキレイにまとまっているのは
スゴいです。
2時間半という上映時間も全く感じさせませんでした。


底辺で生き抜く男の最期を、見送ってあげたくなるような作品です。



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コメント

こんにちは!
私も今作はいいと思いました。とにかく自分の人生をまっとうする姿に心打たれましたね。
大げさな使命じゃなくただの市井の人として。
余命いくばくかの間にできるかぎりの力をつくしましたもんね。ものすごい力強さを感じました。自分では到底無理だな~。
ラストシーンだけが不可解なんですが、彼女は結局戻ってきたんですか? あれは主人公の希望の妄想?
ハビエルいいです! いろんな役をやってるけど意外や「恋するバルセロナ」では、モテ男。 でも、納得してしまうほどの色気がありましたね~。 単に演技がうまいのかな?lovely

投稿: まあしい | 2012年9月19日 (水) 19時42分

☆まあしいさん


こんにちわまあしいさん♪

もう少しクセがあるような作品かと思っていたのですが
シンプルに胸を打たれる良作でした〜。
最期の最期まで人生をまっとうする、まさにその通りですね。

父親としての力強さや使命感はスゴかったです!
子供を残して先立たねばならないやり切れなさももっとあったろうに。

ラストシーン、私もあの女性が死んでしまったのかと驚いたのですが
あとで巻き戻してみたら天井に張り付いていたのはハビエル自身
だったので女性は戻って来ているのだと思います。
しかし自分の最期が分かるって、辛い・・・。


ハビエル、最近マジで好きです(笑)!
『恋するバルセロナ』はまだ途中までしか見ていないのですが
この人色気ありますよね〜。
ウチらの好きな美少年タイプとはまた違いますが(笑)
この人はこの人でスキです♪

『ノーカントリー』の悪役もスゴかったしやはり演技の幅が広いですね。
007最新作も悪役のようだし、楽しみですッ。

投稿: シバ美 | 2012年9月21日 (金) 13時15分

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