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【少年は残酷な弓を射る】~サスペンス~


★★★★☆(4、0)

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diamond製作年度 : 2011
diamond製作国 : イギリス
diamond監督 : リン・ラムジー
diamondキャスト : ティルダ・スウィントン、ジョン・C・ライリー
diamondストーリー
自由を重んじ、それを満喫しながら生きてきた作家のエヴァは、
妊娠を機にそのキャリアを投げ打たざるを得なくなる。
それゆえに生まれてきた息子ケヴィンとの間にはどこか溝のような
ものができてしまい、彼自身もエヴァに決して心を開こうとはしなかった。
やがて、美少年へと成長したケヴィンだったが、不穏な言動を繰り返した
果てに、エヴァの人生そのものを破壊してしまう恐ろしい事件を引き起こす。
(シネマトゥデイより)


diamondレビューはこちら。

:;;;:+*+:;;;:+*+:;;;:+*+:;;;:+*+:;;;:+*+:;;;:+*+:;;;:+*+:;;;:+*+:;;;:+*+:;;;:+*+

diamond究極の、理由なき反抗を描いた問題作。
 (ネタバレあり)



相当なイケメン悪魔がとんでもないことをヤラかすらしいと
モロ私好みで気になっていたこの作品。
巷ではボロカス言われている邦題ですが(笑)私は結構好きです。

で、どうだったかというと、紛れもない問題作でした-。
正直もっとトンデモないものを想像していた私としては
大方は想像範囲内だったのですが・・・。


親が子に対して行う虐待などは映画でも目にすることはありますが、
息子が母親にここまで牙を剥くというのは非常に珍しく
似たような作品はちょっと見たことがありません。

キャリアある女性が妊娠しその子供がなつかず・・・などと
紹介されていることが多いので、てっきり子供のために
仕事を犠牲にした母親が子供に当たってしまい
子供が悪魔のようになるのだと思っていたら違ってました。


-息子ケヴィンは、生まれながらにしての“悪魔”だったのです。

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(こんな小さい子供がこんな神妙な顔つき出来るんだ・・・)


まだオムツをしている2歳児くらいの赤ちゃんが
母親をただひたすら睨みつけるシーンなどは正直戦慄。
(赤ちゃんもあんな顔できるんダネ・・・)

そしてケヴィンは、6歳くらいになってもまだオムツをしています。
-そう、母親に下の世話をさせるためだけに・・・。

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美しく完璧に育った少年は15歳になると母親を陥れる
最大の罪を犯します。

学校で無差別殺人を起こすのです。
子供の頃父親に教えてもらい、得意としていたアーチェリーで。

やはり母親を困らせたい、ただそれだけのために-。

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そして家へ帰ると矢で射抜かれている夫と娘・・・。

母親も、見ている私達も
『・・・なぜ?なぜこんなことをするの・・・??』

本当に、この一言に尽きます。


実はこの物語の最も恐ろしいところは“理由がわからない”こと。
作品の中で、ケヴィンがこのようなことをする明確な理由は
描かれていません。

なんたってまだ口が利けない赤ん坊のうちからあの態度ですしね(笑)。
これも一種の精神病だと思っていいんでしょうか・・・。


しかしいくつか推測できることがあります。

ケヴィンがこのような態度をとるのは母親だけ。
父親の中では“ちょっと難しい子”くらいの認識しかないのです。

そのため2人が真剣にケヴィンのことについて話し合う機会もなく、
一見そのへんにいそうな普通の家族にしか映らない。
なんなら母親が夫に『お前、カウンセリングに行け』と言われる始末。

10
(父親役のジョン・C・ライリーって合ってるの・・・?)


見終わって気付いたのですが、
原題は『WE NEED TO TALK ABOUT KEVIN』と
“私たちはケヴィンについて話す必要がある”なんですよね(!)
これはまさにこの夫婦にも、そして鑑賞する者に対して
投げかけているようにも思えます。


必要なコミュニケーションがとれていない夫婦に対して、
むしろケヴィンのほうが母親の本質を理解しているようにも。

現にケヴィンの母親を見る目は、悪意に満ちていながらも
アカの他人として1人の女性を見ているよう。
究極の方法で母を挑発し、ケヴィンが唯一執着する女性なのです。

父親には興味がないからこそテキトーにいいコちゃんを演じていたのでしょう。
興味がある対象物には悪意を示すことでしか表現できないんでしょうね。
好きな子をいじめたくなるというのの究極バーションと言ったところでしょうか。


なので、家で母とケヴィンの2人きりになると妙な緊張感が走る(!)

11


母親に見られているのに睨みつけながら自慰行為を
エスカレートさせるシーンはなかなかお目にかかれません(没)。
まさかこのまま近親○姦的な流れになったら・・・
なんて思いもありましたがそれはなかったです。


しかし先ほども言ったように、
ケヴィンがなぜ母親にだけこのような態度をとるのか、
あんな事件を起こしたのかがハッキリと描かれていないことが
どうしても釈然としませんでした・・・。
これがしっかりしていれば5点満点だったかと。

日本でも最近ますます増えている無差別殺人ですが、
犯罪者を生み出してしまう家庭を覗き見しているような感覚もありました。
案外犯罪者が“出来るまで”に、大した理由なんてないのかな、とも。
そういった意味ではこの結末のほうが強烈なリアリティを感じますが。


ちょっと苦手だったのは構成。
最近では珍しくないですが、時系列を行ったり来たりと
パズルゲームをはめ込んでいくような作りです。
またこれが5分と持たずにシーンが飛ぶので前半などは
正直げんなりでした・・・。


ティルダ・スウィントンの演技は初めてじっくり見ましたが、
感情をあまり表に出さない無機質な母親にはピッタリでした。
かなりイケメン顔ですよね、この女優さんて。

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本作では彼女の他にスティーヴン・ソダーバーグも製作総指揮を
担当したそうで!


そしてなんといっても残酷な少年を演じたエズラ・ミラー。
私が中高生くらいだったら喜んで飛びついていたことでしょう(爆)。

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(この色の白さと肌感と腕とかヤヴェww)


怪しい三白眼が魅力でもありますが、時折麒麟川島にも見えました。
ちょっとアジアっぽい顔立ちですよね。


ある意味、ホラーよりも恐ろしいサスペンスですが
問題作が好きな方にはぜひ見ていただきたい作品です。


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ケヴィンのことをよく表したポスターです。
デビルベビー(笑)。

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