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【その木戸を通って】~恋愛時代劇~


★★★★☆(4、0)


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diamond製作年度 : 1993
diamond製作国 : 日本
diamond監督 : 市川崑
diamondキャスト : 浅野ゆう子、中井貴一、フランキー堺
diamondストーリー
娘の婚礼の日、城勤めの武士・平松正四郎は、自分と娘を残し、
こつ然と姿を消した最愛の女性ふさのことを思い出していた。
17年前、正四郎の家に突然迷い込んできた記憶喪失のふさは、
城代家老の娘との縁組が決まっていた正四郎と心を通わせ合う
ようになり、やがて結婚して子どもをもうけたのだが……。
(シネマトゥデイより)


diamondレビューはこちら。

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diamond謎が謎のまま終わるとは、こんなにも美しいことなのか。
 (ネタバレあり)


市川崑監督の作品は今まで見たことがなかったのですが
本作は評価も高くストーリーも気になっていたので初鑑賞。

いや~面白かった(笑)!!
というか『ヤラれた』とでも言いましょうか・・・。
邦画・・・しかも時代劇でこういったテイストのものが
あるのだと新たな発見でした。

ジャンルも、ドラマ、恋愛、ミステリー、(ある意味)オカルトw、
あるいはファンタジーなど、考え方によっては様々な捉え方が
出来る不思議な作品です。


ストーリーは実にシンプル。

武士・平松正四郎は記憶喪失の女性“ふさ”を嫁にもらい娘ももうける。
しかしふさは時々何かに取り憑かれたように『・・・その木戸を通って』
などとぶつぶつ言い、意識を失うことが度々あった。

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(ぶっちゃけホラーじみていて怖かったこのシーン・・・)


それさえのぞけばいたって普通の幸せな家庭だったのですが、
そんなある日、ふさが失踪してしまう-。


この作品のすごいところはなんといっても
ふさの素性が分からないまま終わるところ。
謎が謎のまま終わる美しさを描いた典型の作品ですね。

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結局、失踪事件から17年が経ちふさを見つけ出す正四郎なのですが、
なんとふさは新しい家族とともに幸せに暮らしていた-。

すると正四郎はふさに声をかけることもせず、
『まぁ、俺もそこそこ幸せだったし、いいか・・・』と
“みつを”のようなテロップが流れ、ジ・エンドという潔さ(笑)。

えぇ、ここで終わるの~(驚)!?と誰もが言いたくなる。

推測できるのは、正四郎と娘の記憶も失くしたふさが
また新たな場所で男性と出会い家庭を持った考えるのが妥当でしょう。
ヘタしたら正四郎の前にだって家庭があったかもしれません。

私個人としては、過去に起きた辛く思い出したくもないような出来事を
記憶喪失によって封印しているかのようにも思えましたが。
どこか寂し気で薄幸な雰囲気が漂う女性でしたし・・・。

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しかし監督は、
『こんな女性がいました。また、ふさに翻弄された男性がいました。』
と、あくまで一定の距離をおいた描き方をしているのがなんとも憎いのです。

謎を明かさないからこそ見た者がアレコレと推測し、
また幾度も見るたびに新たな発見が出来る-。

市川崑監督からの粋な贈り物が隠されているような良作です。


本作、20年も前の作品でテレビ放映はされたようですが
劇場公開が実現したのは2008年のことだったんだそう。

20年前というと浅野ゆう子もそれなりに若いハズなのですが、
不思議なことに若ッ!という印象があまりなく(え?)。
逆に言うとあまり歳を取らない人なのかもしれませんが( ・ ω ・ )。


そしてふさ以上に見入ってしまったのはやはり正四郎を演じた中井貴一。
やっぱ上手いですね~!?この人。
なんてことのないシーンでも目が離せない・・・。
ラストの切なそうな、でも自分に言い聞かせるような表情が
何とも言えませんでした。


市川監督の作品、ちょっと他のものも見てみたくなりました。



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