【私が、生きる肌】~サスペンス~
★★★★☆(4、5)
製作年度 : 2011
製作国 : スペイン
監督 : ペドロ・アルモドバル
キャスト : アントニオ・バンデラス、エレナ・アナヤ
ストーリー
最愛の妻を亡くして以来、完ぺきな肌の開発研究に
打ち込む天才形成外科医のロベル。
あらゆるモラルを打ち捨ててしまった彼は、
ある人物を監禁して禁断の実験に取り掛かることに。
それは開発中の人工皮膚を全身にくまなく移植して、
被験者を亡き妻へと作り変えてしまうことだった。
着々と妻の代役を創造させていくロベルだったが、
思いも寄らぬ事態が起こってしまう。
(シネマトゥデイより)レビューはこちら。
:;;;:+*+:;;;:+*+:;;;:+*+:;;;:+*+:;;;:+*+:;;;:+*+:;;;:+*+:;;;:+*+:;;;:+*+:;;;:+*+ヘ○タイ映画は表の顔。実は一級サスペンス。
(ネタバレなし)
ペドロ・アルモドバル監督の作品はこれまでに3本くらいしか
見たことがなかったのですが、そんなにスキなテイストでは
なかったんですよね。
『トーク・トゥ・ハー』なんて嫌悪感しかなかったし・・・。
それでも本作に関してはストーリーがモロに私の好きなテイストw!
そしておそらく、大好きな『ボクシング・ヘレナ』や『スプライス』
に通ずるような何かがあるのではという予感が。
んで・・・・面白かった~~~~~!!!!予感は的中ww。
コケる類いの珍作だったらという思いもあったのですが
見事に当たってくれました!
形成外科医ロベルの家に監禁されている、
全身肌色タイツをまとった1人の異様な女性。
“肌”の研究に打ち込むロベルの人工皮膚移植により、
亡き妻そっくりの姿にさせられてしまったのだった-。
あくまでこのストーリーがベースのヘ○タイ映画なのかと
思っていたのですが、こんなのはほんの1部でしかありませんでした。
おそらく、たいていの方がこのあらすじから想像するような
結末の作品ではないと思います。
後半で彼女が監禁されるまでに至った経緯が明らかになると、
それまでの全てが覆されるほどの驚愕の真実が・・・。
久々に『・・・うわ!!!ヤラれた・・・(ボー然)』でした。
それまでヘ○タイストーリーだと思っていた前半から一転、
想像だにしない方向へ転がっていった後半はまさに衝撃です。
過去に起きた、一見何の関連性もないと思われる事件が
現在になると全てキレイにつながってくる展開も見事。
なんでこんなエピソードにえらく時間割いてるんだろ??・・・と
全く気づかなかった自分、ナイス鈍感(-ω-)♪
やっぱり鈍感は騙されてこそ!ですよ(←?)。
なんというか、美しいヘ○タイストーリーを見に行ったハズが、
思いもよらぬ形で上級サスペンスを堪能することができた、
みたいなタナボタ系の充実感が得られる作品です(笑)。
見る前は『私が、生きる肌』ってなんかヘンなタイトルだなぁ~
なんて思っていたのも見終わってよくよく考えてみると
『・・・うォォォォ~~~~!!』という(爆)。
スゴい、スゴいよアルモドバル・・・・・・。
本作では脚本も手がけていますが、
こういうストーリーを考えられる人が本当の奇才だよなぁ~と。
かなり昔に、やはりアルモドバル×バンデラスの
『アタメ!』という作品を見たことがあるのですが
こちらもたいがいヘン変わった作品だったように思います。
しかしバンデラスは、ちょっとイタい変態紳士の役が合いますねぇ~。
顔が至って真面目でシリアスなので、たとえ変態こじらせても
やっぱり紳士なんです(-ω-)。
(モニターに映るベラを見守る紳士・・・)
そして今回、肌色タイツのヒロインを演じた(ヤダな)
エレナ・アナヤという女優さんは、役どおりまさにドール肌!!!
(こんな画像じゃ伝わらねぇぇぇ!)
肌がキレイな女優さんなんて腐るほど見てきたわけですが、
こんなに美しい裸初めて見たわ!(←キレ気味に)。
キメが細かいというか、キメが無い(爆)!!
ボディメイクくらいしていたかも分かりませんが、それでも
あの大きなスクリーンであれだけトゥルットゥルの肌感はすごいです。
これを機に他のアルモドバル監督の作品を洗いなおして
みようと思います(-ω-)。
しかし最近ますますミニシアター系の作品が好きかもしれません私。
今年の暫定1位は『ドライヴ』、2位が本作です!クリックでランキングに反映されます。
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コメント
このタイツが着たい!!wwwwwwwwwwwwww
いや~、これ気になってたんですよ~
タイトルからしてなんかそそるでしょ(笑
バンデラスがいかにも怪しすぎるし~
レビューありがとうございました!
これはレンタルになると思いますが要チェックだな~
最近、サスペンス、全然観てなくてorz
本日、「幸せへのキセキ」鑑賞。
マット兄さんとスカヨハ姐さんのキスシーン、
大スクリーンで堪能(?!)してきました~www
スカヨハ姐さんにも、このタイツ着てほしいなぁ❤
投稿: すみちん | 2012年6月 8日 (金) 17時39分
☆すみちんさん
肌色タイツ、映画を見る前はコントとしか思えなかったんですが
見ている最中はなんだか笑えないシリアスさがありましたww。
物語としても、鑑賞前と鑑賞後でここまでイメージが変わる作品は
珍しいですね〜!?
レンタルでもいいのでぜひぜひご覧になってみてください♪
バンちゃんの怪しさもイミがあることだったのですよ〜!
『幸せへのキセキ』、やっぱそういうシーンがあるんだぁ orz。←?
しかしスカ子とまっとってこれまた珍しい組み合わせですよね〜??
私もDVDになったら見てみよかな〜。
投稿: シバ美 | 2012年6月 9日 (土) 11時44分